今日は価格設定についてのお話です。
最近は土地の価値も下がり、価格の安い住宅も出ていますが、あまりに安すぎると住宅は売れません。
それはなぜか?
安すぎる住宅は「もしかして手抜き工事をしているかもしれない」と疑われてしまうからです。
何か安くする負の理由があるはずだと…
いくら価格が安くても、消費者が感じる価格のイメージとあまりにもかけ離れてしまうから
結局は売れないのです。
特に住宅や宝石などの比較的価格の高い商品については、
価格設定にはとても神経をつかわなければなりません。
もし、本当に商品を安く提供したいなら、
「なぜ、こんなにも安く提供できるのか?」
をお客様に納得してもらう情報を示さなければなりません。
広告や資料などできちんと説明するのです。
お客様は、不安を残したまま、納得できない高額商品を購入することはまずありません。
そして単価が安いものの価格についてもイメージについてのリサーチは必須です。
先日、テレビ番組で出演者があるお店のメンチカツの値段を予想しました。
多くの出演者はその価格を140円から230円の間で予想。
でも実際には、そのメンチカツは130円で売られていたのです。
一般の消費者感覚とそんなに違わないような出演者達でしたから、
たとえそのメンチカツを160円で売っても、売上はそんなに変わらなかったかもしれません。
だとすると、そのお店は1個当たり30円の損をしていた計算になります。
1日に100個売れるとすると100個×30円で3000円。
年間300日営業なら90万円の儲けを失っていたことになります。
もしかしたら、もう少し上。
180円でもいけるかもしれません。
個人商店の売上にとっては大きな違いになりますよね。
あなたの会社の商品やサービスの価格はどうですか?
本当に適正な価格でしょうか?
もしかして儲けを逃しているなんて事はありませんか?
値引き競争に巻き込まれないで下さい。
あなたが売る商品やサービスが大企業の標準品ならいざ知らず、
独自の商品を売っているのなら、価格設定を是非、見直してみて下さい。
メンチカツもただ売るのではなく
「アツアツ出来たてジューシーなメンチカツを売るお店」
というイメージで売るのです。
それなら値段を少々高めに設定しても購入客は減らないはずです。