常識にとらわれていてはだめ!
それでは、既存のモノ以上の商品やサービスは生まれない。
皆が右に行くなら、左に行ってみろ!
カンブリア宮殿なんかを見ていても、
すごいなあ~と思う社長は、
「よくそんな視点に気がつきましたね~、天才!」
という人が多いです。
常識と違う事をやってみる事に
ブレイクスルーがありそうだという事はわかりますが・・・
そうは言われても、今まで常識的に、モラルを重視して
生きてきた人には、これ中々難しい課題ですよね。
もちろん、私も・・・。(笑)
そんな「思考のフレームを外す」のに効果的と
やっていたのが、アメリカ・スタンフォード大学のティナ先生。
何かアイデアを出すときに
「質問の設定の仕方」が重要だと。
徹底したブレーンストーミングで発想の展開を図り、
そこから生み出される革新的なアイデアから、
多くの起業家を生み出してきた特別講義の中で
与えられたその日のテーマが
「史上最低、最悪の家族旅行を考えて下さい」
というもの。
最初、最高の家族旅行もブレーンストーミングしたのですが、
その結果は、まあまあ想定できるもののアイデアが多かったのです
正反対の最悪の家族旅行になったとたん、
どんどんイメージがふくらんでいきます。
例をあげると
1.「最悪のホテルに泊まり、虫はでるわ、食事もまずい」
2.「行く先の分からない旅で、何時間も狭い飛行機のシートに縛
3.「家族で出かけているのに引き離されてしまう」
うわ~、そんな旅行行きたくないよね~というアイデアがetc.
そこで先生はその最悪な旅行のアイデアをそれぞれ隣のグループに
「さて、これから皆さんには旅行会社の社員になったつもりで、
それぞれ手元にある旅行のアイデアでパックツアーを売り出してく
そして、売れるようにCMを作ってください」
次に考えなければならないのは、隣のグループが作った
最悪な家族旅行のプラン。
ちょっと聞いただけでは、最悪な状態のそのプランを
売れるようにするには、どうすればいいのか?
最初は面食らった学生たちでしたが、意外にも
アイデアがポンポン飛び出てきます。
1.の最悪のホテルに泊まる旅行は、「肝試しホラーツアー」に。
2.行く先の分からない旅行は、「お楽しみサプライズツアー」に
3.家族が引き離される旅行は、「家族を取り戻すアドベンチャー
と、とてもユニークな企画があがりました。
これがもし、最初から、
「面白い家族旅行の企画を考えましょう」というテーマでは
このようなアイデアが出たかはわかりません。
問題が煮詰まったら、違う角度から見てみたり
自分とは発想の違う人と意見を出し合ってみたりすることで、
思いがけない新鮮なアイデアが生まれることもあります。
この前提となる質問を反転させる手法は
ありきたりな常識的な視点から抜け出せたり
今まで見落としていた点に気がつくことができるという
メリットがあります。
また、良いことを言おうとすると、気負いがありますが
悪い事なら、いくらでも言えたりしますよね。
私も、この柔軟な頭を作るトレーニング、
面白そうなのでトライしてみようかな。