今回は、学生起業の成功例からビジネスモデルを検証してみようと
思います。
新鮮なアイデアの業態は、柔軟な発想の学生起業から始まる事が
とても多いといいます。
ですからあなたの発想の参考になる事もあるかもしれませんよ?
まずは、自身がアメリカ留学した時の体験をもとに、
ルームシェア専門の会社を立ち上げたモデルから。
起業当初は、ルームシェアが可能な物件を斡旋する不動産仲介業を
主にやっていたのですが、留学生にそのニーズが多いという事に気
『留学生向けのルームシェア』に特化した会社です。
現在は留学生寮の管理・運営業務やホームステイ運営代行業務など
幅広く展開しているとか。
ひとつ屋根の下に他人が一緒に暮らすというルームシェアは
良い事ばかりでなく、またトラブルも多いという問題があります。
ですから普通の賃貸契約書だけでなく、
独自に生活ルールの取り決めの契約書を作るなどの工夫を取り入れ
この会社の特徴でもあります。
「何時以降は静かにする」とか「ゴミの当番は誰にする」とか、
あらゆることを明文化しておくという、この契約書システムが好評
売上を伸ばしているようです。
自分の留学時に寮でルームシェアした体験をもとに、
ここにニーズがあるとビジネスモデルを作り、
起業後、適宜修正を加えていき、上手くいった事例です。
体験ばかりは実際にやってみないとわかりません。
自由な時間が多い学生時代に、旅行やバイトやボランティアなど
様々な体験をしておくというのは
やっぱりオススメなんですね~。
それにはただ、ボ~と遊び歩くだけでなく、
するどい観察眼も必要ですが・・・(笑)
次は、資金がない大学生が起業する為にどのように考えたか?
という事例です。
これはお金がないならば
「先に収入があって、後でコストが出ていく」
というビジネスモデルを見つければいいという発想です。
先に広告主を見つけ、そこに広告料を払ってもらい
そのお金で印刷したルーズリーフを学生向けに無料で配布して
広告するというサービス、『ルーズフリー』。
確かに先に広告費という資金調達後に、初めてルーズリーフへの印
コストが発生するので、それなら開業資金がなくても始められます
ルーズリーフの上部余白にバナー広告を掲載するので、
学生が授業などで、文字を書く間は、広告が嫌でも目に入ります。
またノートはテストの時など、読み返したりする機会も多いです。
既存のフリーペーパーだと、必要な個所だけ読んだら
ポイっと捨てられちゃいますから。
はるかに高い広告効果は期待できるというわけです。
基本的な考え方はフリーペーパーと同じでありながら
学生が必要としていて、欲しがるものに広告を載せるというのがス
また、大学の校門などで手配りするので理系や看護系の学生になど
特定の広告ターゲットの学生に絞って配布する事も可能となります
費用対効果の面からも優秀です。
また自身が学生である事から、テスト前などルーズリーフが必要な
受け取ってくれるタイミングもバッチリ把握できるという。
でも実はこのビジネスモデル、日本の学生が考え出したサービス
というわけではないのです。
もとはアメリカ・カリフォルニアの大学で上手くいったサービスな
それでも成功したのは、なんといっても日本で最初にはじめたから
先行者利益はやっぱり大きいのです。
自分で1から新しい事を考えなくても
外国で成功しているモデルを日本で一番最初にやれば
十分上手くいくという事例です。
既存の常識に凝り固まった頭では、ブレイクスルーはおきません。
そうやって考えると、柔軟な発想ができる、若者とのふれあいも
大切かもしれませんよね?
若い方とも会話していますか?